第88回多言語化現象研究会のおしらせ

多言語化現象研究会のお知らせを転載します。

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下記の要領で、第88回多言語化現象研究会を開催します。ふるってご参加ください(多言語化現象研究会運営委員 安田敏朗)


日時:2024年9月29日(日) 14:00~17:00

場所:関西学院大学梅田キャンパス 1001番教室(アプローズタワー10階)

最寄駅 阪急「大阪梅田」駅 茶屋町口から5分。JR「大阪」駅 御堂筋口から10分など

https://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access/


●対面とオンライン(Zoom)併用:参加申込方法は末尾参照。

●参加費:無料(どなたでもご参加できます)


第1報告 14:00-15:20

報告者:加藤丈太郎(武庫川女子大学文学部)

題目:帰還移民におけるケイパビリティの形成――日越間の国際移動から捉える

要旨:本研究は移民の母国への帰国後に着目する。日本への渡航経験があるベトナム人元技能実習生38名に2023-2024年に半構造化インタビューを行った結果に基づき、技能実習を通じ、日本からベトナムには何が移転されたのか、また、彼/彼女らがどのようにケイパビリティを形成したのかを明らかにする。


第2報告 15:40-17:00

報告者:本間哲也(大阪成蹊大学国際観光学部)

題目:マルチリンガリズムの経済分析――言語活動の「エコノミスト的」捉え方

要旨:経済学はその名のとおり、経済活動・経済現象を分析する学問分野として生まれ、発達してきた。加えて経済学は、必ずしも経済現象に限らない広範な社会現象・状態を理解・説明する手段としての機能も確立してきた。このため、言語や多言語化に対しても多様な経済学的アプローチが可能である。本報告ではまず、「経済」「経済活動」などの概念や、経済学の基本的な「考え方」を整理する。その上で、複数言語習得・社会の多言語化などが経済に与える影響や、「経済学の考え方」が個人や社会の多言語化をどのように捉え、説明できるかを議論する。併せて、報告者による研究事例(多言語化のマクロ経済への貢献、継承言語における言語シフトのメカニズム分析など)を紹介する。これらを通して「言語の経済学」および「多言語化の経済学」の展望としたい。


●申込み:

〇オンライン参加の場合:前日までに以下にアクセスし、事前登録をお願いします。登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。

https://kwansei-gakuin.zoom.us/meeting/register/tZwtf-utrTkiHdzxoLagffQm5T5aX8IXe_CV

登録者には当日参加用リンク(本人のみ有効)が送付されます。これで事前登録が完了します。資料は当日配布します。


〇会場に直接お越しの場合:webmaster@tagengoka.sakura.ne.jp 宛に、名前・所属と、懇親会参加有無を明記のうえ、送信してください。懇親会会場の予約、資料準備などの必要があるので、お早めにお申込みください。

主催:多言語化現象研究会 http://www.tagengoka.sakura.ne.jp

多言語化現象研究会事務局:webmaster@tagengoka.sakura.ne.jp